編集部ブログ

2020年08月

2020.08.12

終戦75周年、感謝と追悼

今年は終戦75周年です。当時を経験された方々も本当に少なくなられていると思います。私たちはともすると平和な時代に生きていることさえ意識しなくなりがちですが、あの大きな戦争はほんの数世代前の方々が体験されたことだと思うと、本当につい最近のことにも感じられます。

戦争を生きた祖母からは、食料難のとき、ご近所や戦火から逃れてきた人たちに畑で獲れた野菜を分けてあげた話や、工場で働くため途中で女学校をやめた話などを聞いたことがあります。もっと過酷な体験をテレビや本で知ることもあります。大変な時代を支え、必死の思いで生きこられたご先祖様たちに感謝と祈りの気持ちをささげたいです。 

2020.08.11

新本と古本

 先日、身内が荷物の整理をして、かなり大量の本を、大手の古書チェーン店に売ったという話を聞きました。かなり昔の本ばかりだったらしいので、よかったのですが、新刊が普通に流通しているような書籍を古書チェーン店に売るのは、出版に関わる人間からすると、ちょっと待ったをかけたくなるものです。なぜかと言えば、古書店で本が売れても、著者や出版社には全く利益にならないからです。

弊社では、新刊が流通している間は、できるだけ古書店を利用せずに、書店やネット通販を利用して頂くことを、皆さまにお願いしています。出版文化を守るためには、それが必要だと考えているからです。

著者であれ編集者であれ、自分たちが関わった本は、できるだけ多くの人に読んでもらいたいというのが当然です。その意味では、古書店も、本を皆さまに届ける窓口のひとつではあるので、全く否定するわけではありません。ただ大規模な古書チェーン店で本が大量に右から左へと売買されている現状というのは、出版の世界にとって、あまり望ましいものでないのは確かです。もしも書籍のほとんどが古書チェーンで流通することになれば、出版の仕組みは成り立たなくなります。

自分の好きな作家や出版社があるという方には、あらためてお願い申し上げます。是非とも書店で新本を購入して、作家や出版社を応援してください。それはきっと、本という大切な文化を守ることにつながるはずです。

2020.08.10

零戦パイロット・原田要さんから次代を担う人たちへ

 終戦の日が近づき、戦争に関する番組や記事をよく目にするようになりました。戦時を知らない者にとって、体験談を読んだり聞くこは、戦争の一端を知るためには欠かせません。

4年前、99歳で他界された原田要さんは南京攻略戦から、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、ガダルカナル争奪戦と最前線で戦い抜きました。原田さんは、シリーズ日本人の誇り9「零戦老兵の回想」で「次代を担う人たちへ」と題して、次のように認めています。

「我々は単に知識として戦争を学ぶだけでなく、苦労を体験された方々の想いを次代につないでいく役目も負っているのだなと思います。かつての戦友たちが持っていたように、この日本は自分たちが護るのだという「気概」と「誇り」を持ってもらいたいと思います。

2020.08.07

残暑お見舞い申し上げます

 残暑お見舞い申し上げます。今日が立秋とは信じられない気持ちです。8月に入り一気に夏になりましたが、長かった梅雨のせいで夏に気持ちがついていけません。毎日コロナウイルス感染者の数を伝えるニュースを聞くと、感染者よりも、重症者数(残念ながらお亡くなりになった方の数)の方が重要でしょう!とテレビに向かって突っ込みを入れている今日この頃です。しかし、多少以前よりは重症者数にスポットを当てたコメントも増えてきましたが。

2020.08.06

名医との出逢い

 皆さんはどうやって医師や病院を選んでいますか。まずは近くの病院だから、通い慣れた病院だからという方が多いと思います。特に意識せず流れのままに病院に通い、良い医師とめぐりあうことができたら大変幸運です。身近に信頼できる医師や病院があることは何よりも安心につながります。または「がん」など手術が必要な大病に罹り、遠くの病院まで医師を探しているという方もいます。どちら場合も最終的には一人の主治医にたどり着くことになります。時にその主治医は自分の人生を決定づける「運命の人」になります。「どの医師でも同じだ」と思っても意外なほど、医師によって治療方針や技量が変わってきます。方針や技量が違えば当然、結果も変わってきます。やはり自分の人生は自分で選択するという積極的な気持ちで医師との出逢いを大切にしたいものです。

日本では大変有難いことに医師・治療法を「選択する」ということが可能です。辛抱強く探すことによって名医に出逢い、納得できる治療を受けることができます。その第一段階として本やネットで、名医や治療法を検索して情報を集め、参考とするのは有効な方法です。治療を成功させるためにはいかに早く、有益な情報を得るかが決定的です。最適な医師を探している方にとって、『国民のための名医ランキング』がその手がかりとなれば幸いです。最新刊は2020年8月16日発売です。

2020.08.03

忘れられない李登輝総統の真剣な眼差し

台湾の李登輝元総統が 7月30日に亡くなったとの報に触れ、今から18年前、李登輝総統(当時既に総統は辞していましたが)にお会いした時のことを思い出しました。それは、2002年の台湾正名(せいめい)運動で訪台した時のこと。正名運動の大集会が無事に終わり、李登輝友の会などの日本の人たちが李登輝氏を囲んでの夕食会があり、その席に偶々同席する機会に恵まれました。李元総統を慕う人たちの入れ替わり立ち替わりの挨拶に忙しく対応していた李登輝氏に、ダメ元と思いつつ思い切って挨拶に行きました。すると、なんと見ず知らずの若者の言葉に李登輝氏は真剣な眼差しで耳を傾けてくれたのです!

その時の印象は只々「誠実」の一語に尽きました。李登輝氏の懐の深さと温かさに心底感動したのを昨日のことのように想い出します。

国民党という、いわば外来政党の中にあって、李登輝氏が本省人でありながらも総統にまで昇り詰めることを可能としたのは「誠実」と「真剣さ」ではないだろうかと思いました。22歳まで日本人として生き、日本のことを心から愛して下さっていた李登輝氏。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。