編集部ブログ

編集部ブログ一覧

2021.11.01

老化を抑制できるか? 

老化は、どうしようもできない、不可逆的なものと考えられてきました。しかし、それにあがらい、何とか食い止められないものかと、古今東西色々な食物、物質が試されてきました。これまでの研究で、老化防止に効果があるものとして確実なのは、「運動」「小食(腹八分)」といわれています。現在、老化を病気の原因ととらえて、世界中で研究が進められています。不老不死は不可能でも、健康寿命を延ばすことを「服薬」で行なえれば、少子化問題も介護の問題も飛躍的な改善が見込まれ、医療分野だけでなく社会変革をもたらせるでしょう。そんな、抗老化研究の中で、抗老化薬の候補の一つとして、ニコチンアミド・モノヌクレオチド(NMN)が期待されています。『国民のための名医ランキング 2021~2023―いざという時の頼れる医師ガイド 全国名医1045人厳選』では、コラムで、このNMNを取り上げています。

2021.10.27

がんワクチンの開発が活発化(最新治療16)

がんの免疫療法の一つである「がんワクチン療法」の開発が活発化しています。がんワクチンについては様々な情報がありますがどれくらい研究が進み、実用化に近づいているのでしょうか。現在、世界で承認されているがんワクチンはアメリカでの前立腺がんに対する樹状細胞ワクチンのみです。残念ながら日本で承認されたものはまだありません。しかし、がんワクチンの開発は日本でも進められており、アステラス製薬、大日本住友製薬、塩野義製薬、大鵬薬品工業などが臨床試験行っています。また、東京医科歯科大学の位髙啓史教授(メッセンジャーRNA研究の第一人者)によると、コロナワクチンで使われたメッセンジャーRNAをがんのワクチン開発に利用し、がんワクチンや再生医療で既に臨床試験が行なわれているとのことです。ネットにはがんワクチン治療を自費で行っているクリニック等がありますがその効果は確かなものなのか、がん患者にとってはどうしても知りたいところです。国立がん研究センターの「がん情報サービス」によると、「自由診療として行われる免疫療法は、効果が証明されておらず、医療として確立されたものではありません」としています。また、「免疫療法は研究開発が進められている治療法でもあります。そのため、治療効果や安全性を確かめるために行う、臨床試験や治験などの研究段階の医療として行われる免疫療法として行われることもあります。研究段階の医療は、研究内容を審査するための体制や、緊急の対応ができる体制が整った医療機関で受けることが大切です」とあります。がんワクチンなどの免疫治療は信頼できる情報を得ることが何よりも重要となってきます。あせらず、主治医やセカンドオピニオンを受けることをお薦めします。

2021.10.03

明日からノーベル賞発表、候補に「制御性T細胞」発見の大阪大・坂口志文栄誉教授ほか

ノーベル賞発表の時期がやってきました。明日4日、医学・生理学賞から順次発表されていきます。自然科学部門は日本人の有力候補が多く、今から楽しみです。免疫を抑える「制御性T細胞」を発見した大阪大の坂口志文栄誉教授も有力候補の一人で、注目しています。免疫には数多くの細胞が関わっていますが、リンパ球も一種類ではなく、三種類もあるのです。★キラーT細胞…ウイルスやがんなど排除したいものに対して強力な殺傷能力がある。★制御性T細胞…キラーT細胞などが正常細胞にも過剰な攻撃をしないように抑制する。★ヘルパーT細胞…抗原情報を受け取り指令を出す。

この制御性T細胞を発見したのが、坂口志文教授! 免疫システムの異常を治すことで自己免疫疾患(花粉症、リウマチ等)炎症性腸疾患、がん等を治す可能性が開け、治療への応用が期待されている分野です。免疫機能は実に複雑です。異物への攻撃力が強すぎれば、自己を攻撃する自己免疫疾患になり、弱すぎれば感染症の原因となるウイルスやがんに負けてしまいます。いかに、体の中のバランスが大切かを改めて感じます。

2021.09.22

【9/22(水)~28日(火)】伊勢丹新宿店で 英国人輪島塗漆芸作家スザーン・ロスさん作品展 開催

美しい自然の残る能登半島で、古民家を改装した自宅と工房に暮らすイギリス人「漆アーティスト」スザーン・ロスさん。世界最古の歴史を持つ、日本の漆文化や日本人の精神性が、いま消えようとしていると危惧しています。『漆に魅せられて』は、著者の生い立ちや、来日当初の微笑ましいエピソード、そして、著者が人生で大切にしていることを、楽しく語った初のエッセイ集。日々の自然とのふ れあいから生み出される、美しい作品や、手作りで改装した工房、能登の美しい自然の写真も満載。わたしたち日本人が忘れかけている日本の美しさ、 素晴らしさを再発見する本です!

2021.09.14

コロナ飲み薬の開発

 今日、読売新聞を読んでいたら、「コロナ飲み薬開発大詰め」との見出しで、各国で開発中の経口薬について記事になっていました。米製薬大手メルクの「モルヌピラビル」、スイス製薬大手ロッシュの「AT527」、米製薬大手ファイザーも治験中とのこと。日本の「イベルメクチン」は名称すら載っていませんでした。どうして? かなり以前から、イベルメクチンも治験中というニュースを聞いています。せめて、政府が、北里大学の大村智先生のグループにドーンと投資して、治験結果を出して欲しいものです。日本が世界をリードできるビックチャンスなのに。日本は医療後進国だったのだろうか? ソニー、トヨタはもう幻想なのだろうか? コロナも、インフルエンザと同様に、毎年ワクチンを打たなくてはいけないのだろうか? そういえば、モデルナが、コロナとインフルエンザの混合ワクチンを開発中なんですよね。海外の薬やワクチンを当てにしていては、農作物と同じで、いざという時おすがりしなければいけません。もうワクチンの予約が取れないと、混乱が起こるような事態は二度と経験したくないです。

2021.09.08

EU、日本含む6カ国をコロナ安全リストから除外?

 朝、めざまし8を見ていたら、若狭勝氏(前衆院議員)が「EU・日本含む6か国をコロナ安全リストから除外?」のニュースを取り上げていました。EUへの不要不急の渡航を認める安全リストから日本を含む6か国を除外する公算が大きいとのこと。6か国とは、日本、アルバニア、アルメニア、アゼルバイジャン、ブルネイ、セルビア。同氏は、これまでとは違った対策が必要なのでは、と提言していました。正にその通りです!しかし、何だかショックではありました。この中に入っているの?という感じ。海外から、コロナ対策は全く上手くいっていない!と指摘されたわけですね。

2021.09.06

東京パラリンピック終了、2021年夏も終わる

 東京パラリンピックが、終了しました。これまで、あまり見る機会のなかったパラリンピックですが、連日放送され、本当に感動しました。これだけ集中的に見る機会があるのは、やはり日本開催だからこそですね。編集部でも、それぞれが見るタイミングで違う競技を見て、感動ポイントを力説していました。私はやはり、男子テニスの国枝慎吾選手!「二大会ぶり、三つ目の金メダル」ってどういうこと?凄すぎます。決勝の相手、オランダ、トム・エフベリンク選手も、乗ってきそうな気配があり、途中ハラハラしました。終わってみると、スコア的には国枝選手が圧倒していましたが。「読みが大切」、国枝選手の言葉ですが、鋭角に決まるボレーに、ストレートのエース、無駄のない体の動き、ここまで鍛え上げるのにどれだけの努力を重ねたかと思うと…。また、男子バスケットボールも!ここまできたら、優勝させてあげたかったですが、きっと選手は、既に3年後に気持ちを切り替えていることでしょう。バトミントンも強かったので、日本の車いすは、本当に優秀だということも分かりました。本当に感動を有難う‼ 父が使っていた普通の車いすをちょっと思い出しました。

2021.08.31

『THE NEW KOREA』再発見(8)

今から111年前(1910年)に日本と韓国は併合しました。併合は日韓双方には決定的な変化をもたらしました。現代まで続く日韓問題の根本にこの日韓併合があるのは間違いのないことです。その実態はどうであったのかを知る上で重要な書籍が併合の16年後(1926年)に発売されています。『THE NEW KOREA』と題されたこの書籍はイギリス人の学者、アレン・アイルランドが書いたものです。アイルランドは当時、著名な植民地学者であり、新聞王のピューリッツァーの秘書でもありました。アイルランドは韓国を訪問し、現地の韓国人、日本人、外国人から直接話を聞き、朝鮮総督府の公開資料などを元に併合の報告をまとめました。アイルランドは日韓併合によって劇的に変化した政治、経済、社会を冷静に分析しています。著書の冒頭ではアイルランドはまず朝鮮半島を地政学な視点でとらえています。「朝鮮半島は極東の諸問題にとって絶えず重要な位置にあることを運命づけられていた。その立地条件により、朝鮮の未来は周辺諸国の未来と切っても切れない結びつきを運命づけられているのである」。現代にも通じる朝鮮半島の不安定さが日韓併合の直接的な要因となったという非常に重要な指摘しています。『THE NEW KOREA』は韓国でも翻訳され発売されています。日韓双方にとって、また真の日韓友好に向け、併合がどのようなものであったの知る上でこの本は貴重な示唆に富んでいます。

2021.08.24

国と都が医療機関に協力要請へ、感染症法に基づき初

やっと重い腰を上げました。厚生労働省と東京都は23日、都内全ての医療機関と医師・看護師を養成している学校に対し、新型コロナウイルスの患者受け入れと専用病床の確保、医療従事者の派遣を要請しました。もうずっと前から、現場の医師たちからは、もう一杯一杯で限界だとの声が上がっていました。

都市圏で病床が逼迫し、入院が必要となった患者が自治体超えて搬送されるケースも見られる現状に対して、8月11日、神奈川県病院協会の吉田勝明会長が、記者会見で以下のように現状を訴えていらっしゃいました。「加盟する全病院に患者受け入れ検討を要請しました。早くみんなで連携してこれから先の対応を一生懸命考えていきたい、対岸の火事と思ったところもすべての病院で体制をとっていただきたい」 対岸の火事という表現に、大変心が痛みました。

もう新型コロナウイルス感染症にかかったら、入院できない。そんな絶望を皆が感じています。要請が実行されるよう切に願っています。

2021.08.18

お盆のイベントーZOOMでドイツ在住の旧友に会う

ワクチン2回接種し2週間以上経ち、感染対策万全で、お盆に帰省を検討していたのですが、感染者急増で流石にお盆の帰省は諦めました。人ごみを避けて、今までお盆に帰省したことなどなかったのですが、今回はどうしても帰りたい理由がありました。日本とドイツで離れて30年ほど音信不通だった親友と、ひょんなことからこの夏連絡を貰い、どうしても会いたいと思いました。しかし、8月17日に、もうドイツに帰ってしまうとのこと。断腸の思いで見送って。あ、そうだ!ZOOMがある‼ お盆休み中、いそいそ、背景のデータをネットで探し沢山用意して。お盆真っ盛りに、ZOOMしました。友は、声が、話し方が、雰囲気も10代の学生時代と全然変わっていない‼ 学生時代、こんなことを話していたよ…という思い出話を聞くと、そんな心の声まで話していたの?とビックリ。10代は10代で一杯一杯(アップアップ)だったこと、昨日のように思い出しました。

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