編集部ブログ

2021.05.17

今日は「高血圧の日」 10人に1人は高血圧が治る可能性あり!

名医ランキング』のため、高血圧について、市原淳弘教授(東京女子医科大学病院 高血圧・内分泌内科)に取材を行ないました。今回のインタビューから「高血圧の患者さんの10 人に1 人くらいは、原因がホルモン異常によるもので、治る可能性がある」ということがわかりました。ほとんどの患者さんが検査を行なわないで治療を開始しているのが現状ですが、高血圧の治療前には、ホルモン検査や動脈硬化のチェックが必須です。

高血圧治療のポイント(1)  治る可能性のある高血圧は10人に1人くらい/(2)  治療開始前にホルモン検査や動脈硬化を検査する必要がある/(3)  高血圧専門医の受診がお勧め/(4)  手術で治る高血圧もある

手術で治る高血圧もあるというのが新鮮です。高血圧の原因の一つに、原発性アルドステロン症があります。副腎からアルドステロンが過剰分泌される病気です。原発性アルドステロン症では、ホルモン異常の原因部位はどこかを突き止めます。例えば右の副腎の外側脚から多く出ているということが判明したら、腹腔鏡手術でその部分を切除します。約1週間の入院で終わります。比較的早期ならば、完全に薬が要らなくなります。同疾患の高血圧患者さんに占める割合は、5%程度と考えられています。

当社では、一切忖度なしの『名医ランキング』を発行しています。本書は、患者視点の本であり、医師をランキングする画期的な試みです。2016 年版、2018 年版に続き、『国民のための名医ランキング 2021~2023―いざという時の頼れる医師ガイド 全国名医 1045 人厳選』では、内科分野を充実させました。その中で、「高血圧」分野にも力を入れました。なぜなら、高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など人生を台無しにするような大きな疾患につながるにもかかわらず、軽視している患者さんが多いからです。またほとんどのケースで、ホルモン検査や動脈硬化の検査を行なわずに、血圧降下剤の服用が始まってしまっています。多くの患者さんが、検査の必要性を知りません。医師選びが、人生を決めると言っても過言ではありません。治療に注ぐエネルギーのごく一部を医師選びに使うだけで、治療効率は画期的に良くなります。

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