編集部ブログ

2020.07.06

一期一会、あの香港の友人たちは今?

もうかれこれ30年近く前、新宿の中央図書館でのこと。

自分と同世代とおぼしき数名の男女が覚束ない日本語で楽し気に話していたので思い切って話に割って入ったところ、彼らは韓国人の女性1人と他は皆香港人でした。皆同じ日本語学校に通っている友達だとのこと。すぐに打ち解けて、お互いに名前を名乗ったのですが、香港の人たちが全員、英語名を名乗ったのには驚きました。香港が長い間イギリスの植民地であったことを改めて実感した出来事でした。

そのうちの一人とは住所を交換し、その後、何度か手紙のやりとりはありました。しかし、残念ながらいつの間にか音信不通になってしまいました。

彼らのことをよく想い出すようになったのは、去年からの香港の民主化デモ。デモの激化で死者まで出るなど香港が荒れているというニュースを聞く度に、彼ら彼女らは一体どうしているだろうか? 元気にやっているだろうか? と心配していました。

 手紙のやりとりをした彼が送ってくれたカセットテープ(まだそんな時代でした)に入っていた曲、Beyondというバンドの「長城」(「進め!電波少年」のオープニングに使われていたので聞いたことがある人は多いと思いますが)を久しぶりに聴いたところ、当時のことがつい昨日のことのように鮮やかに想い出されました。たった一回会っただけだけれど、流れ星のように清々しい想い出を残してくれた香港の若者たち。

香港が中国に飲み込まれようとしている今、どうかみんな無事で! と願わずにはいられません。