編集部ブログ

2020.06.12

人工多能性幹細胞(iPS細胞)にもっと予算を

人工多能性幹細胞(iPS細胞)とAIは、次の時代を作っていくと予想されています。近年、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の臨床への応用に期待が高まっています。それだけに、国際間の競争に勝つためには十分な資金が必要で、国のバックアップが必須条件です。

昨日もiPS細胞関連のニュースがありました。厚生労働省の専門部会は6月11日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から光を感じる視細胞を作製し、患者の網膜に移植する神戸市立神戸アイセンター病院などの臨床研究計画を了承しました。世界初の試みで、今年度の手術実施を目指しているとのことです。2019年7月に、世界初大阪大学研究チームがヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した角膜上皮細胞シートを角膜上皮幹細胞疲弊症患者への移植に成功してから一年も経っていません。着実に進歩しているのが感じられ、嬉しい限りです。

 山中伸弥教授が所長を務める京都大学 iPS細胞研究所の現状は今、どうなのでしょうか? ノーベル賞受賞に相応しいだけの予算が用意されているのかどうか、気がかりなところです。アメリカなど、巨大な資本投下を行えば、いくら優秀な研究者が揃っていても物量作戦にやられてしまう可能性があります。政府には、新型コロナだけでなく、iPS細胞にも充分な予算をお願いしたいところです。早期治療ならぬ、初期投資は後から追いつこうとするより格段に有効かと思いますので…。

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