編集部ブログ

2020.05.22

食料自給率向上を

農作物の自給率が日本では4割を切ったと話題になったのが、いつだったでしょうか。マスク不足で、中国からいかに多くの製品を買っているか、日本でいかに製品が作られなくなってしまっていたか、改めて実感しました。新型コロナ流行で、一時は、世界中の輸出制限が食物まで及ぶのではないかというニュースもありました。幸い現時点では大丈夫のようですが、食物のように生命維持に必須のものは、最低限自国で作れる体制にしたいところです。そのためには、有事の時だけ騒ぐのではなく、何より日頃から関心を寄せていく必要があると反省しています。

弊社では、2016年11月に『メイド・イン・PRCの恐怖』という本を出版しました。「PRC」は、中華人民共和国の英文表記「People's Republic of China」の頭文字を取ったもので、この表示は中国産を意味しています。「Made in PRC」と書いてあっても、パッと目には中国産とピンと来ないですね。本を出版してから3年半経とうとしていますが、状況は改善しているでしょうか? シャープのマスク販売に申し込みが殺到し倍率100倍以上だったことにも、国産の安全な製品を買いたいという皆さんの思いが感じられました。

まさに今の問題に通じますので、『メイド・イン・PRCの恐怖』の前書きより一部ご紹介致します。

 『メイド・イン・PRCの恐怖』の前書きより

「いったいここは本当に日本なのか?」――そんな思いがますます強くなって仕方ありません。服、靴、寝具、家具、自転車、玩具、文房具、化粧品、食器、食品……身の回りのあらゆる商品に中国製品が氾濫しています。本当にこのままでいいのでしょうか。「安ければいいじゃないか」と、思っている人も結構多いはずです。農薬まみれの野菜、発がん物質を出す子ども服や玩具、ゴミを詰め込んだぬいぐるみ人形、燃えるスマホケース……中国製品の汚染は底なし沼状態です。「安ければいい」との社会風潮が危ない中国食品・製品を日本国内に、はびこらせてきました。しかし、日本人もようやく気付いてきました。「安ければいい」と、中国製品を買っても、結局は「安物買いの銭失い」になることを。失うのがお金なら、まだマシです。本当に失うのは、あなたや家族の健康であり、お子さんの明るい未来です。何十年も、生き生きとやりたいことをやり、社会で活躍する夢を諦め、がんや肝臓、腎臓などの病に苦しみ、そして、命さえも失うことになるのです。人件費の安さにひかれて中国へ進出した日本企業も、ようやく「安ければいい」の怖さに気付き始めています。

中国で日本のコンビニ食品を委託製造(OEM)していた小規模な加工食品メーカー(群馬県)の社長は言います。「中国の工業団地へ進出して15年経ちましたが、撤退することにしました。人件費が高くなってきたこともありますが、それよりもなによりも、環境汚染のひどさです。漬物類を主に製造していましたが、ニンニクなど重金属チェックを徹底的に行なわないと危なくて使えません。その費用が大変なのです。費用は全部、こちらで負担しなければならない。コンビニへの納入価格に上乗せするしかないのですが、価格に転嫁すればコンビニチェーンはOEMをやめると言います。中国の土壌、水質汚染は深刻で、検査費用は今後も増える一方なのは確実です。安い価格を維持するなら、検査コストを含め、衛生管理費を削減していくしかありませんが、そんなことはしたくありません。それで、コンビニのOEM契約も取りやめて、中国から撤退することにしました。中国で日本並みの品質管理や衛生管理を実施したら、とても今の低価格は設定できません」

中国の環境汚染の深刻さは、中国政府も認めざるを得ないほどです。経済優先の高度成長路線のツケであるのは明白です。公害列島と化し、水俣病、イタイイタイ病、そして森永ヒ素ミルク中毒、カネミ油症被害などが続出した半世紀前の日本と同じです。