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第二章 日本統治時代

日本統治の功績
 台湾には濁水渓という大きな川があります。この川は、濁った水と清水とが右左に分かれて流れ、どんなに嵐が来ても大水が来ても決して混ざり合わないのです。昔、老人たちはよく言っていたものです。濁水渓の水が澄んだら天下泰平になる、と。そして、その濁水渓の水が、日本軍が台湾を接収しに上陸した時、五日間だけ綺麗になったと伝えられていました。五日間澄んだので、人々は日本の統治はきっと五十年だろうと噂していました。

 日清戦争に勝利し清国から台湾を接収した日本は、新領土である台湾を素晴らしい島と思い、日本と同じ、いや、それ以上のものを台湾に作ろうとしたように思えます。台湾総督府は、「百年計画」という都市計画に則って台湾の産業や生活の基礎を築いていきました。
 それがどれほど優れているものだったかという証拠に、現在の台湾の都市計画は、日本時代の都市計画に基づいているのです。台北を走るMRT(地下鉄)や、上下水道、台湾の南北を繋ぐ縦貫鉄道や縦貫道路、等々全てです。

 それらの中には戦後に台湾に来た中国人が作ったと言われているものもありますが、それは間違いです。全部日本人が設計して作ったものです。鉄道の台南駅、新竹駅、台中駅、高雄駅などはどれも芸術的にも優れています。高雄駅などはまるでお城のように立派に建てられ、あまりに素晴らしいので、狭くなって建て替えた時も、壊すにはもったいなくて、下から掘り起こして移築したほどでした。

 また、日本人は教育にも力を入れていて、新しい土地に行くと必ず学校を作りました。台湾でも大学から中学校(現在の中学と高等学校を合わせたものに相当)、小学校、幼稚園まで作り、しかも、当時の日本よりも立派な建物でした。台湾大学も東大をモデルに作られています。
台湾から東京の医学専門学校に入る人がいたのですから、どのくらい台湾を立派な国にしようと思っていたかが伺い知れます。私の考えでは、当時は内地(日本)から人材を派遣することがなかなか難しかったので、ここ台湾で人材を養成して、この国の基礎固めを手助けするという形をとったのではないでしょうか。あるいは、もっと広大な思想の下に行ったのかもしれません。

 更に、素晴らしかった点は、造林に精を出したことです。木を植える国は発展します。木を伐ってしまう国は必ず潰れます。なぜなら、木というのは山の神様だからです。神様を大切にしなければ国は発展しません。
その点、日本の造林は本当によく出来ていました。樹齢が何年以上のものはいつ伐採すると、きちんと番号をつけて管理していたのだそうです。そして、伐採した木の跡にはすぐに苗を植えました。伐ったら何十年でちょうどこちらの山の木が大きくなっているという具合に山一つを百年計画で伐っていたというのです。

 ところが、終戦後、中国人が来てからというもの、ほとんどの木、特に桧を伐採してしまいました。しかも、彼ら中国人は根っこまで掘り出して屏風にしてしまったのです。ですから、今では土砂崩れといった災害があちこちで起きていますが、当然の結果と言えるでしょう。
 国民党は台湾に来て壊すばかりで何の計画もしませんでした。それどころか、日本のものといったら神社の鳥居までも全部壊してしまいました。
 韓国でも日本は台湾と同様の統治をしたと思いますが、韓国は日本にありがとうと言ったことはないようですね。良いことをしてもらってどうして感謝しないのでしょうか。私にはそれが不思議で仕方がありません。

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児玉源太郎、台湾

 

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